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そもそも「受験勉強をする」とは何をすることか~中3高3生へ~

2024.12.18

江東区北砂 個別指導学院TOCO西大島校 皆川です。

皆さんは受験勉強をするときに、第一志望の大学合格、高校合格という目標を掲げて勉強するだけでなく、しっかり「行動目標」を立てているでしょうか。受験勉強では、「具体的な行動目標に落とし込み」さらに「締め切り(期限)を設定すること」が必要になります。

では、受験におけるこの「行動目標」とはいったい何を指すのでしょうか。それは

 

「設定した期限までに、やると決めた問題集を完璧に仕上げる」ということです。

 

特に受験が初めての中3生は、何を目標に勉強をしていったらよいのかつかめないまま、やみくもに勉強をしている姿をよく目にします。その日に気が向いた科目をなんとなくやってはいませんでしょうか。あるいは、第一志望を掲げて、漠然と目の前の問題集に取り組んではいないでしょうか。その生徒さんたちにとっては、目の前の問題を一生懸命解くことが、自分の課題であると考えて取り組んでいるのだと思います。確かにそれも間違えではありません。しかし、様子を観察していると、最後まで問題集を解き終えていなかったり、一度解いた、という満足感ですぐに別の問題集に代わっていたりします。これでは、あまり成績を伸ばすことはできません。最低でも3周くらいはしてほしいものです。3周くらい回して初めて、問題の本質的な理解ができると思います。反復すればするほど、理解が深まっていくのです。この「理解」に達していないまま、「問題集を終わらせたつもり」になってしまっている生徒さんが少なくありません。必ず、最低でも3周はしてから、他の問題集に取り掛かるようにしてください。

模試の偏差値というのは、この「問題集の仕上がり具合」に比例しています。同じ問題集を使用していても、生徒さんによって偏差値に差が生じるのは、この「仕上がり具合」に差があるためです。偏差値が高い生徒さんほど、同じ問題集を何度も反復し、深い理解をしています。

では、その科目が「仕上がる」とはどういう状態かというと、

「誰かに説明できるようになっている」

という状態のことです。「理解」ができているとは、「人に説明できる」ということなのです。言い方を変えると、説明できないことはおそらく「理解できていない」ということに等しいと思います。そういう時こそ、その説明できない部分をもう一度調べなおして、理解しなおすことが必要です。この「誰かに説明する」というのが実は最も良い勉強の一つだと思います。

中3生、高3生は受験が目の前に迫っています。おそらく不安な気持ちでいっぱいでしょう。しかし、そんな不安を払しょくしてくれるのは、「ボロボロになるまでやりこんだ問題集」です。不安で押しつぶされそうになった時、心の支えになってくれるのは、このやりこんだ問題集です。

受験の必勝法を一つ上げろ、といわれたら、私は間違えなく「決めた問題集を完璧に仕上げること」と答えます。

皆さんも、受験当日までに、問題集を完璧に仕上げてみてください。必ず自信になるはずです。

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