西大島校ブログ
「スマホ」と「読書」――『思考力(思索力)、そして対話力』
更新日:2026.9.1
江東区北砂 個別指導学院TOCO 西大島校 石戸です。(vol.44)
高校生の頃、電車の中でほのぼのとした場面に遭遇したことがありました。
前日にでも欠席したのかもしれない聾唖の学生さんが、同じ聾唖の友人からノートを借りて、「ありがとう」と手話でお礼を表現していたところでした。電車から降りてもいつまでも互いに手を振っていました。
電車の中で、一斉にスマホに目を落としていたり、イヤホンをつけて個の世界に浸っていたりする人が少なくない昨今。
当時、障がいのある方々の咄嗟のやり取りの中にも、(貸す側・借りる側双方の)誠実で純粋な交流の姿の一端を目の当たりにして、心が温かくなったものでした。
友人同士や家族や職場の同僚と電車に乗ることもあるでしょうが、一人の時間であっても読書(良い本との対話)を楽しむことも非常に良いことだと感じています。
ベネッセ教育総合研究所と東京大学が昨年公表した調査結果によれば、1日の中で読書を「しない(0分)」子供は、10年前の1・5倍に増えたといいます。読書は、情報を得るだけのものではありません。語彙力や読解力はもちろん“自分の頭で考える力”を育む時間でもありましょう。
読書の重要性を強調したのは思想家エマソン。ある年の8月、社会が全体主義傾向を強める危険を懸念していた彼は「アメリカの学者」と題する講演の中で、本を通して広大な意味をくみ取り、思索する「創造的な読書」が大切であると訴えました。
現代は、スマホ1つで欲しい情報が瞬時に手に入ります。便利な世の中ではありますが、活字離れが進み、一人一人の思索力が弱まれば、社会は刺激的で短絡的なものばかりを求める方向に流れるでしょう。本を通して思索を深める人が多くなるほど、人生も社会も豊かになります。
そして、互いに豊かなかかわり(対話)を生身の友人と築き、書物から得て、分かち合う(“コミュニケーション力”を磨いていく)ことで、世界中に共鳴しあうことが可能になっていくと考えています。
人類は、「読書や対話が、人間力とは無関係」と思っていると、そのうち痛い目にあうでしょうね。
語学や手話や点字は人と人とを結びつけるツールです。自分で考え、人と対話していくことこそが最上の幸福でしょう。
173夏休み明けは、細心の注意を!
更新日:2026.8.30
江東区北砂 個別指導学院TOCO 西大島校 石戸です。(Vol.43)
近年、変化してきたのは気象面だけではありません。
夏休み中のプール指導がなくなってきたことは、もちろん異常な暑さも原因のひとつではありますが。。。
関東地方で行われていた避難訓練も9月1日は減りました。
水難事故は残酷ですが、それ以上に、自らの生命を大切にできない子どもたちが増えてしまうのも、ゴールデンウィークと夏休み明けなのです。
近年、変化してきたことの一つに、9月1日には各学校の正門で教職員たちが児童や生徒を迎えることがあります。
私自身の体験としても、10年前頃から、教職員に呼びかけ、皆で子どもたちを笑顔で迎えてきました。
残暑の夏です。ある程度自由があった夏です。それだけではありません。重い荷物(宿題だけではなく、自由研究、学習道具、体操着(水着)・上履き・専科の学習用具等)を持って。雨が降っていれば傘をさしながら、です。
大人でさえ、連休後の出社はつらいことでしょう。
ところが、私たち大人は、「自分たちも皆そうしてきた。登校するのが当たり前。」とつい考えてしまいます。
私の親たちの世代、私たちの世代、お父様やお母様方の世代、そしてお子さんの世代。
何が違うでしょう。様々あるでしょうが、「耐性」(忍耐力)等が全く違います。
また、かつては学校に行かなければ得られないモノがありました。今でも、学校の魅力はあるにはありますが、気力を失わせてしまう場になりやすいのも、実は学校という環境です。
学校教育に長く携わってきた者として、学校を全面的に否定はしません。またできません。
ただ、「面倒でも、我慢して来るのが当たり前」といった上から目線で考えている教師たちは、残念ながら成長の無い集団です。
「暑い中、よく登校したね。」「荷物重かったんじゃないの。」「良い色に日焼けしたね。」「今日からまた友達と遊んだり学んだりできるね。」「元気にしてた?君に会えるのが楽しみだったよ。」などと、労ったり慮ったりするのも大切なことだと思っているのです。
そんなんじゃ、まるでお客さん扱いだ、と考える人もいるでしょうが、命を自ら絶とうと思ってしまう子どもが、決して少なくないのが現実です。
親も教師も地域の大人も、笑顔で子どもたちを讃えていきたいものです。
いまは、必要以上に「宿題は、9月1日に必ず提出せよ」と煽ってはならない時代です。
磯野カツオ君のように、8月31日の晩に形だけ帳尻合わせをしても、プレッシャーになるばかりです。
ソフトプレッシャーを都度じょうずに与えてこれなかった、大人側にも責任があるのではないでしょうか。
ともあれ、無気力・無自覚・無関心ではなく、元気な顔だけでも見せてくれる子どもたちがいることこそが現代社会の困難に打ち勝てる希望です。
将来の地球の運命を託していく子どもたちですから、あまりガミガミ言うのは控えたいものです。
明石家さんまさんか誰かが言っていました。「生きているだけで(も)丸儲け」と。
248『時』は有限か無限かーー有限であるというなら「価値ある時間の使い方」が肝…
更新日:2026.8.28
江東区北砂 個別指導学院 西大島校 石戸です、(Vol.42)
今夏、“時間”に関する書籍をいくつか読みました。1つは『時間に終わりはあるのか』(コリン・スチュアート著)。次は、『時計の科学 人と時間の5000年の歴史』(織田一朗著)。さらに『脳と体を整える体内時計のトリセツ』(遠藤求著)です。
1年が365日であること、1日が24時間であること、1時間が60分であること、1分が60秒であること、時計の針が右回りであること・・・
様々な書籍を読み進めていくと、私たちが当然と思っている時間の感覚が、覆されたり、戸惑ってしまうことがあります。
古代ローマの哲人アウグスティヌスは、『告白』の中で、「時間とは何か。誰からも尋ねられなければ、私にはわかる。しかし、説明しようとすれば、わからなくなる。」と述べています。
アインシュタインは“時間は絶対的なものではなく、重力や速度によって伸び縮みする”ことを相対性理論で証明しました。
量子力学の領域では、時間とは「根源的な時間はないものの、物質や量子的な事象の「相互作用(変化の相関)」から、それぞれの系における局所的な時間が副次的に生まれる」ととらえるそうですが・・・
奈良先端科学技術大学院大学の遠藤求教授は『脳と体を整える体内時計のトリセツ』の中で「時間の正体は結局分からない。だが、生きる上で大事なのは正体を知ることではなく、分からないからこそ大切にすることなのだ」と。
ただ面白おかしく過ごしているとあっという間に過ぎ去っていくのが時間であることは否めません。それでは、「時間」の浪費になってしまいます。もちろん、人生には、浪費的な時間の使い方も絶対悪とまでは言えないでしょう。
要となる視点は、遠藤求教授の言う「大切な時間」という視点ではないでしょうか。
私たちは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「ハリーポッター『アズガバンの囚人』のように時間を遡ることはできません。
ゆとりをもって、ゆっくりするのも人間らしい過ごし方ですが、巻き返すことのできない時間というものが現実にはあり、期限(日程)が差し迫っている場合には、計画的に、集中的に取り組まねばならないと大変な目にあってしまいます。
学生や生徒・児童にしてみれば、まさに定期考査であり、入学試験であり、様々なテスト・検査がそれにあたります。
あたかもアスリートが、メダルや賞を獲得するように、学習においても計画的に集中的に、苦しみながらも楽しんで取り組んでいってほしいと願っています。
172受験生になる前の心構え
更新日:2026.8.24
江東区・北砂 個別指導学院TOCO 西大島校 石戸です。(vol.41)
今日は、中1・中2の生徒を中心に高校生や小学生でも受験生になる前に準備しておくべきことを書いておきたいと思います。
「受験はまだ先のこと」と思ってはいませんか。特に中2生や高2生、小5生は、「受験までにはまだ1年以上も時間がある」と考えがちです。
中1・高1・小4の子たちから見れば「まだ2年以上も先のことを考えられない」と思っているのではないでしょうか。
ただ、「受験」という関門がかならずあるのだと、今のうちから意識しておくに越したことはないのです。
志望校選びなども早めに始めた方が、受験生になって慌てずに済みます。
受験科目についても考えておきましょう。私立高校の多くは3科目、国公立の多くでは5科目で入試が実施されます。
これは、受験科目にのみ力を入れましょう、ということではありません。
たとえ志望校の受験に使わない科目だったとしても、いまの時期に定着させておくべき各科目の基礎学力があります。それらは今後の学びの土台となるものですから、着実に身に着けていきたいものです。
ですから、いまの段階では、すべての科目にきちんと向き合う姿勢がとても大切なのです。苦手科目・苦手単元を作らないよう日々の復習にしっかりと取り組み、苦手意識を積み上げていきましょう。
そのためには、計画的に学習することが必要です。学習計画を立て、目標を1つひとつ着実に達成していく習慣を、中1・中2、高1・高2、小4・小5のうちから身につけていけると良いですね。
188今こそ「負けじ魂」を!
更新日:2026.7.13
江東区・北砂 個別指導学院TOCO 西大島校 石戸です。(Vol.40)
昨夜のバレーボールネーションリーグ・女子のポーランド戦をテレビ観戦し、感動してました。窮地に陥っても諦めず、仲間を信じ、最後まで負けなかったことに感激しました。
皆さんもご覧になって胸が熱くなった人も居らっしゃるのではないでしょうか。
私は、「勝つ」というよりも「負けない」ことの方が何倍も重要ではないかと考えています。
たとえ、結果としては思っていた通りのものが出せなかったとしても、環境や状況や相手に負けない、ましてや挫けそうになる弱い自分自身に負けない、という思いが非常に大切なのではないかと考えています。
かの日蓮(鎌倉時代の僧侶)は、自分自身が大変な逆境に遭っていながらも、名もなき民衆に「負けじ魂」を奮い起こそうと励ましました。
松下幸之助(パナソニック創業者)は、「あきらめてしまうことは簡単である。そんなことはいつでもできる。しかしながら、あきらめてしまえば、それで事は終わりである。だから私はあきらめなかった。」と言い残しました。
稲盛和夫(京セラ名誉会長)は、「世の中に失敗というものはない。成功するまでやり続けるからだ。」と言っていました。
誰かに「勝つ」という意識より「決して自分自身に負けまい」とする意志の方が、粘り強さから共感を持てます。
強い意志を維持するための行動リストは、以下の通りです、
- 小さな成功を積み重ねる: 毎日の小さな達成感が「できる」という自信に繋がります。
- 目的を再確認する: 「なぜこれを始めたのか」という原点をノートに書き出します。
- プロセスを楽しむ: 結果だけでなく、進歩している自分自身に目を向けます。
- 休息を恐れない: 諦めないことと、無理を続けることは違います。
- 周囲に頼る: 困難な時こそ、信頼できる人や仲間に相談します。
私たちで言えば、①日々の授業や自習でスモールステップで成功を積み重ねることです。②目的・目標を掲げることは、動植物にはできません。しっかりと原点を創ることです。③自信がなくなりそうになっても、小さな失敗にくよくよしているなんて、勿体ないことです。しっかりした原点=到達点があるのですから。そこへ立ち還るのです。
④休息をとることは、昔の根性論で育った人ほど、嫌うものです。単調な作業も一息つくことで、またモチベーションがあがります。⑤すべてを任せるのではないから、信頼する友達やTOCOの先生方に質問することは、むしろ素晴らしい行為です。
私たちは、つい闇雲に「こんな点数じゃだめだよ」とか「もっとがんばれ」とか言って一蹴してしまいがちですが、より具体的なアドバイスが必要です。
意欲を喚起し、意志を高めさせ、負けない自分を築いていく。初めは、小さな目標、目の前の目的でも良いのです。小さな成長の過程で自己肯定感が向上していきます。
私は、「はじめてのおつかい」という長寿番組が大好きです。いつも涙して見てしまいます。
私たち親は、当時はハイハイしていた我が子が立ち上がっただけでも、拍手をし、歩いただけでも喜んだはずです。
初めての一人での買い物は、自分自身との闘いです。やり切った時に、皆ハグしたり、誉めたりもしています。今ではどうでしょう。
十何年か経っただけで、もう何でも自分でやり、誉められず、「もっと頑張れ」とだけ、言い続けていたら。
私たちは、「初めての試験」「初めての本格的な学習」をし始めた子供たちに、当時の感動をもって、1回1回誉めているでしょうか。
良いところを見つけてやれているでしょうか。
実は、一人一人の「負けじ魂」に火が付くのは、私たち周りの者からの叱責よりも賞賛の方であることが多いのです。「励まし」があってからの具体的な「授業」「演習」「自習」「夏期講習」なのです。
現状をマイナス思考・減点法でとらえるのではなく、「一緒に喜び」「一緒に悩み」「一緒にTOCOに相談する」という具体的な行為こそが、多少のことでは負けない強靭さを育てるのです。
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