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「ザイアンス効果(単純接触効果)」を賢く活用したい

2026.10.1

江東区北砂 個別指導学院TOCO西大島校 石戸です。(Vol.53)

 

テレビCMが何度も流れているうちに、いつのまにかそのフレーズや商品が脳に刷り込まれてくることがありますね。

人や物事に繰り返し接することで、その対象に対して好意や親しみをもつようになる心理現象を「ザイアンス効果(単純接触効果)」と言います。

1968年にアメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが提唱しました。

何度も見聞きした情報は脳での処理がスムーズになり、その「分かりやすさ」を脳が「好ましさ」と解釈するために起こるとされています。

もともとの印象が極端に悪い場合や嫌な相手には、何度接しても効果が出ない(かえって逆効果になる)こともあります。価値のない情報を押し売りすると「しつこい」と思われ、嫌悪感につながるため適度な頻度が大切なのです。また、長い時間をかけて1回見たり会ったりするよりも、短い時間でも何回も回数を重ねる方が効果的です。

これを学習面に活用できないでしょうか?――結論から言いますと、「できます」!!

この効果を活かせば、苦手意識を減らして自然と知識を定着させることができます。

皆さんも、子供の頃、「あいうえお」の五十音表や「かけ算九九」の表などを部屋などに貼っておいたりしたことはないでしょうか。目にする機会が増えるだけでも「なんとなく見たことがある」「ちょっとわかるかも」と感じられるようになります。英単語カードもそうですし、今では良いアプリさえあります。

これらは、何度も目にすることで未知への警戒心が消え、心理的なハードルが下がるのです。情報に慣れると脳の処理がスムーズになり、「心地よさ(快感情)」を感じやすくなります。試験直前だけ、机に何時間も向かうことよりも、毎日5分~10分「見るだけ」「聞くだけ」でも効果があります。

英単語のカードやアプリ、苦手な教科のポイント(ノートやカードなど)は、まとめて見るよりも移動中や朝の5分だけ毎日眺めると良いでしょう。

ただ、学校で習っていない内容に入るときなどは、たとえ子どもが間違えたとしても、「違うよ」「それじゃダメ」などの否定的な言葉はできるだけ使わないようにしていきます。

なぜなら、単純接触効果においては『最初の印象』がとても重要だからです。

もし初めて触れた学習内容に対して「わからない」「怒られた」「苦手かも」といったネガティブな感情が生まれてしまうと、そこから何度接触しても印象が悪化してしまい、勉強自体に対する抵抗感が強まる恐れがあります。

そのため、私たちは子供たちが間違えたときにも「惜しいね!」「そうやって考えたんだね」「きづけたことがすごいね」と、前向きな声掛けを意識しています。最初に少しでも「安心できる」「自信が持てそう」という感覚を持てることが、そのあとの学びの積み重ねにつながっていくからです。

TOCOにおいても、定期テスト直前には「対策テストのページ」を3回~4回取り組んでもらっています。何度も見慣れさせていく、解き慣れさせれいくことを体験させています。

各ご家庭においても、リビングや玄関、トイレなど、ふと目に入る場所に漢字表やクイズを貼っておくことで、自然と学習内容に触れる機会をつくることができます。

学習が「知らないもの」「難しいもの」になる前に、「見たことがある」「なんだか親しみやすい」と感じることが、学びへの第一歩になります。

小さな工夫と温かい関わりが、子どもたちの「勉強は実は楽しい」→「できた!」という自信につながっていきます。

 

 

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