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人間はどうやって人間になるのか③

2026.10.30

江東区・北砂 個別指導学院TOCO西大島校 石戸です。(Vol.66)

 

今回は、「一人の人間の生命」について、科学的に解明していきましょう。生物であり、保健体育の教科的側面でしょうか。

人間の生命の始まりが、受精卵であることは、言わずもがなで誰もが熟知しています。

受精した卵子が母親の子宮の中で細胞分裂を始め、倍に倍にと分裂していき、286日前後、9か月半ぐらいの間に、細胞の数は1兆になります、そうすると、赤ちゃんとなってうまれてくるのですね。

生まれてきたばかりの赤ちゃんは、まるで猿のような顔をしているもののようですが、大きくなるにしたがって、必ず両親の両方の顔や体つき、性質などが似てきます。

これは、遺伝のせいです。遺伝というのは、デオキシボ核酸(DNA)という物質でできていて、2本のクサリが、らせん形によじれているひものような中に含まれているそうです。それは、人間一人のつくり方が書かれた設計図といえるでしょう。

その設計図によって、20種類のアミノ酸からタンパク質がつくられ、それが組み合わさって、骨の細胞や筋肉の細胞、髪の毛の細胞など、形や働きの違う約100種類の細胞がつくられていくのです。

それが、さらに組み合わされて、大人の体は約60兆の細胞でできています。

体の大きい方は細胞の数が多く、小柄の方は細胞の数が少ないのです。

私のように足が短いのは、足の細胞が少ないく、私のように鼻が団子のようであれば、鼻の細胞が多いということです。それは、本人の責任ではなく、設計図どおりなのです。

直径が、0.1㍉という人間の小さな細胞の一つ一つの中にDNAには、60億語の遺伝言語(広辞苑という厚い辞書三万冊分)が含まれていて、その精密な設計図によって、必要なだけのタンパク質――細胞――がつくられ、それが組み合わさって一人の人間の体ができているのです。

このように人間の生命は、細胞の一つ一つが、素晴らしい、生きる「知恵」と「力(エネルギー)」をもって生まれてきており、しかも人間の体は単なる細胞の羅列でもなく、また単なる臓器の集合体でもなく、個性と統一性(関連性)をもっているということなのだそうです。

ですから、そうした『生命力(自己免疫力や自然治癒力なども)』や『知恵(知識を勲発するもの)』や『個性(そっくり似ていても微妙に差異がある)』は、もともと生まれながらにもっているものなので、宝の持ち腐れにせずに、瞬間瞬間に100%に近い形で発揮することが理想です。

様々な環境や条件や悩みや困難さがありますが、それを乗り越えながら、人間一人一人が自己の完成へ向けて、それらを磨いたり高めたりしていきたいのです。

動物にも、それぞれ『生命力』や『知恵』や『個性』がありますが、それをさらに伸ばしていくといった行為は人間にしかできません。

たまたま動物がつくったものではなく、意思をもって「善」・「利」・「美」を追求していけるのは、地球上には人間だけなのです。

「善」の反対は「悪」(悪の中でも極悪は人を傷つける行為であり、騙す行為でしょう)

「利」の反対は「損(害)」(損の中でも大損は傷つけられたりであり、一番の不幸でしょう)

「美」の反対は「醜」(芸術や文化を大切にできないことであり、汚い言動すべてでしょう)

 

私は、人間は、「善」と「利」と「美」を創造していくために、学び、身体と頭脳と心を磨いていくのだと確信しています。

そのための営みが広い意味での教育なのだろうと考えているのです。

教育といっても詰込み型ではなく、能動的に自ら学び様々なことから吸収し、自分自身を高めていってもらいたいのです。

そう意識すること自体も、人間の、人間による、人間のための高貴な軌道だと思っています。

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