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「機械」対「人間」――人間に生まれる確率と人間のぬくもり

2026.11.3

江東区・北砂 個別指導学院TOCO西大島校 石戸です。(Vol.67)

 

今から250年ほど前にフランスの学者ラ・メトリーという人が「人間機械説」といったものを唱えました。一例をあげれば、心臓はポンプ、歯はハサミなどといった調子です。

この「人間機械説」は、18世紀から19世紀初めころまで、思想界の主流をしめていました。

ところが、おもしろいことに、同じ頃にロンドンでは、「人間非機械説」が出版されたそうです。しかも、それを書いたのが、ほかならぬラ・メトリーらいしいのです。

人間を分解して、結局は機械であると割り切ろうとしたものの、やはり人間生命は単に精巧にできた機械ではないという疑問が出て、正反対の説を取らざるを得なかったのかもしれません。

 

近年では、ロボットが活躍する時代になってきました。工場や医療器具などでは結構前からありましたが、今では、私たちに代わって掃除をしたり、料理をして運んでくれたり、電灯やお風呂沸かしをしてくれたり、、、

「ドラえもん」は、ネコ型ロボットとの設定らしいですが、昨今では、「ヒト型ロボット」の発達も目覚ましいものがあります。

人間のように二足歩行や100m走までできたり、ジャンプしたり、回転したりなど複雑な動きが可能なロボットができるようになってきました。

しかし、どんなにうまくできた機械でも、自然の生命体とでは根本的に緒となる点があります。

1つには「機械には(鉄腕アトムには、お茶の水博士が居たように)必ずその製作者がいる」ということです。機械を動かすためには外からエネルギーを与えなくてはなりません。ところが、生命体は自らの力で、生きていくためのエネルギーを吸収しながら生の創造ができるのです。

また、機械は、組み立てられて完成するまで、その機能を発揮することはできません。しかし、人間の体は違います。細胞の一つ一つが生命体としての働きをもち、しかも、全体としても細胞や内蔵が互いに助け合って、絶妙なバランスと調和をたもっています。

つまり、常に成長し、変化しながら、しかも一個の生命体として完成しているのが特徴です。

 

さて、この宇宙は、今から約150億年前にできたと考えられています。また、地球は45億年前に生まれたと推定されています。

最初の頃の地球には、生命が存在していませんでした。時とともに生存の環境が整い、単純な物質が次第に複雑な物質へ化学進化をして誕生したのが生命です。

その最初の生命(バクテリア)が生まれたのが、今から約32億年前と言われています。

光合成のできる単細胞生物(植物)が出現したのが27億年前、複雑な多細胞生物が6億年前、さらにヒトが現れたのが20万年前といわれています。このように、地球の誕生から人類の誕生まで、想像もできないほどの時間が経っているのです。

そしてこの地球上には、現在、約131万種で、その数は数えきれないほどの生物が生きています。主なものをあげますと、昆虫類が75万種、植物が23万6千種、魚類が2万3千種、鳥類が8千7百種、(クラゲなど)無脊椎動物にいたっては20万種、菌類が7万種となっています。

その1つ1つの種(生物の種類の単位)が、また無数に生きていることを考えたことを考えた時、地球の人類が約70億人といっても、地球上で人間として生を受けることが、非常に稀なことがわかると思います。

確率的に計算しても、ほとんど無限大になる生物の数で70億(人口数)を割るのですから、それは限りなく「ゼロ」に近い数値になってしまいます。

その「人間の生命」は、地球上の多くの生命の中で“進化のいきどまり”ともいわれているように、もっとも優れた能力・働きをもっています。それは、自分自身の意志・心の働きによって、自分自身に働きかけたり、環境に働きかけたりして、さまざまに変化させることができることだといえるでしょう。

 

私は、機械に任せる部分は任せるべきと思いますが、機械を過信しすぎるととんでもないことが起きるととらえています。

機械は万能ではなく、人間ことが、上手に使ってあげることだと思います。

将棋や囲碁やチェスの勝負は機械に負けても、ピアノの演奏は、一人一人の味わいが違います。

スポーツも、機械同士のレースや試合では、あれほどの感動はないでしょう。

電卓も検算に便利ですが、「四則計算」程度なら自力でやった方が、脳に良いですね。

また、論作文も自分で創作したものの方が、自分の考えが深まりますし、その人のものになります。

医療も教育の手助けにはなっていくでしょうが、その本質は人間のぬくもりの営みだと考えます。ましてや親子関係は、ぬくもりそのものだと声を大にして宣言します。

 

 

 

 

 

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