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世界の言語の中でも稀少な日本語の特徴

2026.11.6

江東区・北砂 個別指導学院TOCO西大島校 石戸です。(Vol.70)

 

ようやく「日本の書道」が、無形文化遺産に登録される見込みです。

ここで、「日本の」と書いたのは、本家の中国ではすでに登録されていたからです。

少々「書道」を嗜むものとして考え深いものがあります。

漢字は、中国から伝えてもらったものですが、すでに、日本では「仮名の書」も「漢字・仮名まじり(調和体とも近代詩とも呼びます)」も確立していますし、年賀状、表札、熨斗、命名書、書初め、冠婚葬祭の芳名録等と生活の中に書道も定着しているからです。

書道の話は別の機会にするとしても、今回は、世界に類のない日本の文字表記の複雑性と価値について6点にわたって述べさせていただきたいと考えます。

 

  1. 文字体系(漢字・ひらがな・カタカナの併用)
  • 3種類の文字を使い分ける: 表意文字である「漢字」と、表音文字である「ひらがな」「カタカナ」を1つの文章の中で同時に混在させて使用します。さらにアルファベットや数字も織り交ぜられます。
  • 世界の主要言語を見渡しても、1つの言語でこれほど複数の文字体系を日常的に併用する例は極めて稀です。
  1. 語順(SOV型)と主語の省略
  • 述語が最後に来る: 英語や中国語(SVO:主語・動詞・目的語)とは異なり、日本語は「主語-目的語-動詞(SOV型)」が基本構造です。
  • 文脈による主語の省略: 「誰が」を行っているかが文脈から明らかな場合、主語を省いて述語だけで完全に意味が通じます。
  1. 助詞による文法関係の明示
  • 名詞の後ろに「が」「の」「を」「に」「で」「と」といった助詞をくっつけることで、その言葉が文の中でどういう役割(主語、目的地、手段など)をしているのかを決定します。
  • 語順をある程度入れ替えても、助詞さえ正しければ意味が通じやすい柔軟性があります。
  1. 高度に発達した敬語体系
  • 単なる丁寧さにとどまらず、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」といった重層的なシステムを持ちます。
  • 話し手と聞き手、または話題にのぼる人物との上下関係や親疎(心理的な距離)によって動詞や名詞そのものが変化します。
  1. 音の少なさと同音異義語の多さ
  • 母音が5つのみ: 「ア・イ・ウ・エ・オ」の5つの母音を基調とし、基本は「1子音+1母音」の開音節(モーラ)で構成されます。
  • 同音異義語が多い: 音のバリエーションが少ないため、「たいしょう(大賞・対象・対称・対照・大将・大勝など)」のように、同じ読み方をする漢字の単語が非常に多く存在します。
  1. オノマトペ(擬音語・擬態語など)の豊かさ
  • 「さらさら」「しとしみ」「とぼとぼ」「しんしん」など、状態や微細なニュアンスを表すオノマトペが非常に発達しており、日常会話から文学まで幅広く使われます。まず、世界中にオノマトペがここまで豊かな国はないはずです。そもそも存在しないのではないでしょうか。

これは、いかに日本人が感性を大切にした民族であるのかを容易に理解することできます。

国語(母国語としての日本語)を勉強していくと、難しい反面、非常に楽しくなり、心豊かになっていきます。

(日本語を母国語としていない方々が日本語を勉強するには、私たちが英語を勉強するよりもかなり大変です。)

乱暴な言い方になりますが、世界的にも非常に難しい日本国語を学んでいる私たちにとっては、英語や中国語の勉強は大した苦労ではないということもできるわけです。日本人として日本語に誇りを持ちながら、多言語も余裕で楽しく勉強していきましょう。

 

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